- 「OB・OG訪問は何のメリットがあるの?」
- 「OB・OG訪問をしたいけど、周りに繋がりのある人がいない」
このような悩みを抱えている就活生も多いのではないでしょうか。
OB・OG訪問によって会社のリアルな内情を聞けたり、就活のアドバイスをもらえたりするなど、多くのメリットがあります。
あらかじめ質問すべき内容やマナーを知っておくことで、当日もスムーズに進められる可能性が高いです。
そこで今回の記事では、OB・OG訪問のメリットや探し方、訪問するために必要な準備について解説します。
最後まで目を通せば、NGな質問例やよくある疑問点も分かります。
目次
OB訪問とは
OB訪問とは自分が興味のある企業で働く大学の先輩を訪問し、下記のような話を聞くことです。
- 企業の業務内容
- 社内の雰囲気
- 社員の働き方
OB訪問は内定獲得の必須条件ではありませんが、面接では聞きづらい企業の内情を聞けたり、就活の相談ができたりと多くのメリットがあります。
もちろん採用サイトや企業説明会でも情報を得ることは可能です。
しかし、より詳細な情報を得るためには、実際に働いている人から話を聞くのが一番効果的です。
そのため「もっと企業理解を深めたい!」という就活生は、OB訪問をしてみましょう。
OB訪問のメリット
OB訪問には、採用に直結する場合があったり企業で働く人の生の声を聞けたりするメリットがあります。
OB訪問のメリットについて詳しく見ていきましょう。
OB訪問の回数・評価が採用に関係する企業がある
1つ目のOB訪問のメリットは「OB訪問の回数や評価が採用に直結する場合がある」ことです。
OB訪問では就活時の面接に比べて、より個人的に自分をアピールできるチャンスがあります。
もしOB訪問の回数や評価が採用に直結しなくても、得た情報を就活に活用することが可能です。
OB訪問がマイナスに働くことはないため、就活解禁日までに行っておくことをおすすめします。
志望理由で社風や社員のイメージについて説得力を持って書ける・語れる
社員に直接聞いた話をエントリーシートや面接に活かせることも、OB訪問のメリットです。
エントリーシートや面接ではほぼ100%、志望理由が問われます。
企業説明会や採用サイトだけで、社風や社員のイメージなどの情報を得ることは困難です。
しかし、社風や社員のイメージなどOB訪問で得た情報を活かすことで、より具体的な志望理由を話せるようになります。
「この学生はうちの会社のことを深く理解してくれているのだな」のような好印象を持たれやすくなるので、OB訪問は欠かせません。
自分の話が社会人に通用するかチェックできる
3つ目のメリットは、どの話が社会人に響くのか確認できるため、面接の練習にもなることです。
志望動機や自己PRにはストーリー性が重要になります。
端的に分かりやすく伝えることももちろん大切ですが、それだけでは面接官の心に響きません。
そこでOB訪問をすることで「自分の話の中で、どの内容やテーマが社会人に響くのか」をチェックできます。
また面接では質問に対する回答だけではなく、社会人に欠かせないマナーや敬語も評価の対象です。
マナーや敬語が身についているか練習できるという意味でも、OB訪問は非常に有効でしょう。
企業で働く人の生の声を知れる
企業で働く人の生の声を知れることも、OB訪問のメリットの一つです。
OB訪問では残業や人間関係など、面接官や人事には聞けないような内容も聞くことができます。
インターンシップや企業説明会、採用サイトなどでは、自社の良い面だけを挙げている企業がほとんどです。
その情報だけを鵜呑みにすると、「いざ入社してみたらイメージとまったく違った」のようなミスマッチが起こる可能性があります。
ミスマッチを回避するためにも、OB訪問では表面上の情報だけでなく、リアルな内情もしっかり聞いておきましょう。
OB訪問の目的
実際にOB訪問をする前に、まずはOB訪問を行う目的を明確にする必要があります。
OB訪問の主な目的を5つ解説しますので、ぜひ続けてご覧ください。
自己分析の精度を高めるため
1つ目のOB訪問の目的は、自己分析の精度を高めることです。
就活において自己分析は欠かせません。
自己分析を行うと、自分の強みや自分に適した業界・企業が見えてきます。
志望企業を選ぶ際は、業界や企業の特性と自分の適性が合っているかどうか考えることが大切です。
OB訪問での話を通して「自分が本当に働きたい企業なのか」「自分に合っている業界・職種なのか」を再確認できます。
業界研究の精度を高めるため
業界研究の精度を高めることも、OB訪問の目的です。
企業で働く人の話を聞くことで、業界や企業への理解が深まります。
インターネットでもある程度の情報は出てきますが、詳細に調べるとなると限界があるでしょう。
またインターネット上の情報は誰でも得られるため、他の就活生と差別化することが困難です。
OB訪問で得た詳細な情報をエントリーシートや面接時に活かすことで、選考で評価される可能性が高くなります。
高い評価を得て選考から引き上げてもらうため
3つ目のOB訪問の目的は、高い評価を得て選考から引き上げてもらうためです。
OB訪問が選考に影響する会社では、訪問した学生についてOBが人事担当に伝えることもあります。
高い評価を得られれば選考でリードできるので、内定獲得へ一歩近づくでしょう。
そのためOB訪問中は積極的に質問し、「この企業で働きたい」という熱意が伝わるような話し方を心がけることがおすすめです。
入社後のキャリアプランを知るため
入社後のキャリアプランを知ることも、OB訪問の目的の一つです。
実際に働く人の話を聞くことで、入社後にどのようなキャリアを築けるのかを確認できます。
自分の人生設計に役立つため、次のような質問を詳しく聞いておきましょう。
- 入社1年目でどのような業務を任されるのか
- 入社3年目でどこまでキャリアアップできるのか
特に「入社してからどんなキャリアを形成していきたいのか固まっていない」という大学生に、OB訪問はおすすめです。
就活の全体像や流れを知るため
OB訪問の目的の5つ目は、就活の全体像や流れを知ることです。
OBにその企業の就活の流れを聞けるケースも多いので、就活する上での情報収集に役立てられます。
どのような選考の進め方なのかが分かれば必要な対策も見えてくるため、入念に準備できるでしょう。
OB訪問はいつから始めるべきか?
結論から言うと、OB訪問に「◯月から始めるべき」という決まりはありません。
ただし、就活が解禁する3月以降は多くの学生がOB訪問を依頼するため、社会人側の予定が合わせにくくなります。
「依頼したのに訪問できなかった」という事態を避けるためにも、2月までにOB訪問を行っておきましょう。
さらに言えば、年末・年始は社会人側が忙しくなる時期です。
スムーズにOB訪問の日程を決めたいなら、3年生の11月までがおすすめです。
意中の企業があるなら11月までに済ませておくと、本選考が本格化しても、エントリーシートの提出等が間に合います。
OB・OGを探す方法
OB訪問は選考で有利になる場合もあるため、就活において非常に重要です。
しかし「OB・OG訪問をしたいけど、身近に頼れる先輩がいない」という就活生も多いのではないでしょうか。
ここではOB・OGを探すときの具体的なやり方を8つ解説します。
ゼミ・サークルなど大学の先輩
OB訪問の相手を探す方法として、まず1つ目にゼミやサークルなど大学の先輩に相談することが挙げられます。
自分の周りにOB訪問の相手がいない場合でも、「ゼミやサークルの先輩」「先輩の友人」のようにどんどんネットワークを広げてみると、見つかる可能性が高くなります。
この方法なら先輩を通して繋がるため、ほぼ確実に訪問することが可能です。
また共通の知り合いがいるので安心感があることも、メリットといえるでしょう。
大学のキャリアセンターを使う
大学のキャリアセンターを使ってOBを探す方法もあります。
キャリアセンターに置いてある「卒業者名簿」を使ってOBを探しましょう。
卒業者名簿とは、卒業生の進路と連絡先が記載されている名簿です。
「ゼミやサークルに所属しておらず、相談できる先輩が身近にいない」という場合でも、OBを見つけやすい方法といえます。
ただし、卒業者名簿には申請した一部の卒業生しか記載されていないため、必ず見つかるとは限りません。
企業説明会・就活イベントで知り合う
3つ目の方法は、企業説明会や就活イベントの担当者にOBがいないか聞いてみることです。
知人の紹介やWEBサービスを活用してOB訪問の相手を探すよりも、ハードルは高いでしょう。
しかし、自分の力で人脈を築いていくのが好きな大学生にはおすすめの方法といえます。
また下記のようなメリットがあります。
- OB訪問の相手を見つけるためにWEBサービスを登録する必要がない
- プロフィールなどを入力する手間を省ける
企業説明会や就活イベントに参加する際は、積極的に担当者に声をかけてみましょう。
逆求人サイトを使う
逆求人サイトを使うことも、OB・OGを探すときに有効です。
逆求人サイトではオファーを受けた企業に対し、メッセージ機能を使ってOB訪問を依頼できます。
自分に興味を持っている企業の中からOB訪問の相手を見つけられるので、心理的にも安心して行いやすいです。
例えばメッセージ機能を活用できる代表的な逆求人サイトには、下記があります。
どれも無料で登録できるので、ぜひOB訪問に役立ててみましょう。
企業の人事課に連絡して尋ねる
5つ目は企業の人事課に連絡して尋ねる方法です。
自分の周りに頼れる先輩がいない場合や、キャリアセンターの名簿にも記載がない場合は、直接自分のOBがいないか人事に聞いてみるのも一つの手です。
企業に直接連絡をするため、OB個人を探す手間が省けます。
全ての企業が対応してくれるとは限りませんが、対応してもらえた場合は、確実に自分の興味ある企業のOBに出会えることもメリットでしょう。
上手くいけばOB訪問だけでなく、社員面談や会社見学、人事面談に繋がる可能性もあります。
OB・OG訪問用のWEBサービス・アプリ・オンラインのツールを使う
OB・OG訪問用のWEBサービスやアプリ、オンラインを使う方法もあります。
基本的にOB・OG訪問を受け入れている社会人が登録しているため、他の方法に比べてマッチングしやすい点がメリットです。
学生とOB・OGを繋ぐことに特化した代表的なサービスを、下記の3つ紹介します。
「実際にどうやって面接対策をしたのか」などの話も聞けるので、登録することがおすすめです。
就活エージェントを使う
7つ目の方法として、就活エージェントの利用が挙げられます。
就活エージェントとは企業に就活生を紹介し、就職が決まったら企業から手数料をもらうという人材サービスです。
エージェントに登録することでOBを紹介してもらえるだけではなく、自己分析やエントリーシートの書き方等、就活に関するさまざまなサポートを受けられます。
例えば代表的な就活エージェントは下記の3つです。
大学生側はサービスを無料で利用できるので、OB訪問に活かしましょう。
SNSで探す
TwitterやFacebookなどのSNSで探す方法もあります。
WEBサービスを使う方法と比べるとマッチング率は低めですが、最近ではSNSでOBを見つける人も増えています。
志望業界・企業に関わる情報だけでなく、そこで働く人たちの雰囲気等も投稿を通して確認できることがメリットです。
他の方法でどうしてもOBが見つからない場合は、SNSの活用も検討してみましょう。
OB訪問(OG訪問)の流れ・進め方
OB訪問は5つのステップで進めていくことが一般的です。
前述したようにOB訪問は選考に影響する場合もあるため、失礼がないように対応しましょう。
①OB・OGを見つける
上記で解説した探し方を参考にして、まずはOBを見つけます。
ゼミやサークルの先輩にOBがいれば話は簡単ですが、いない場合はキャリアセンターや就活サイトなどで探しましょう。
②メール・電話でOB・OG訪問のアポを取る
志望企業で働くOBが見つかったら、次はメールや電話でOB訪問のアポイントを取ります。
ここで注意すべきなのが、アポイントを取る際に「OB訪問の依頼をすれば必ず承諾してくれる」と勘違いしている就活生が多いことです。
OBは基本的に忙しいため、断られる可能性も覚悟しておきましょう。
アドレスが分かる場合は、電話よりもメールの方がおすすめです。
メールであればOBの時間を取りません。
アドレスが分からなければ電話でアポイントを取りますが、電話をかける時間帯や言葉遣い等に注意が必要です。
③訪問準備・情報収集をする
OB訪問のアポイントが取れたら、事前準備を行います。
この事前準備が、OB訪問の成功を左右するといっても過言ではありません。
一般的にOBは、企業情報を把握している前提で話を進めていきます。
そのため企業の基本情報は、最低限調べておく必要があります。
また、この段階でOBに聞くための質問リストを作成しておくことがおすすめです。
④訪問する
アポイントを取った日時に直接会ってOB・OGと話をします。
OB訪問をレストランやカフェ等のお店で行う場合もあれば、OBが働いている職場で実施する場合もあります。
訪問する際は会ってもらっている立場であることを念頭に置き、失礼のないようにしましょう。
⑤お礼の連絡をする
OB訪問が終わったら、お礼の連絡をします。
時間帯によってはOBが忙しい可能性があるため、お礼も電話よりメールがおすすめです。
訪問前にメールアドレスが分からない場合は、訪問時に聞いておきましょう。
OB訪問における依頼メールの例文
OB訪問における依頼メールの例文は、以下の通りです。
件名:「OB訪問のお願い(●●大学・山田太郎)」
●●株式会社◇◇部
△△課◯◯様
初めまして。
●●大学■■学部●●学科の山田太郎と申します。
大学のキャリアセンターで○○様のことを知り、OB訪問のお願いでご連絡を差し上げました。
現在就職活動中で、貴社の○○に関心があります。
ご多忙中とは存じますが、●●様のご都合の良い日程をお知らせ頂ければ幸いです。
メールでの突然のお願いで大変恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
————————————————-
山田太郎
●●大学■■学部●●学科
携帯番号:080-××××-××××
メール:tarou.yamada0501@xxxxxx.com
————————————————-
上記のように、次の5つをしっかり依頼メールに記載することが大切です。
- 宛先
- 件名
- 宛名
- 本文
- 署名
OB訪問での質問リスト
事前に質問リストを作成しておくと、スムーズにOB訪問を進められます。
ここからはOB訪問で聞いた方が良い質問内容について、4つの目的に分けて紹介します。
企業に就職する際の就活を知るための質問
「OBがその企業に入るために行った就活」を知りたい場合は、下記のような質問がおすすめです。
- 御社を志望した動機やきっかけは何ですか?
- エントリーシートを書く上での注意点はありますか?
- 面接で気を付けるべきことはありますか?
- どのようなスケジュールで選考が進みましたか?
- 選考で最も問われる質問は何ですか?
- 内定を獲得するためにやっておいた方が良いことはありますか?
- 内定を獲得するために仕入れるべき情報はどのような内容ですか?
- 選考において最も重要な基準はどこだと思いますか?
- 御社の強みや弱み、課題等はありますか?
- 他社と御社で選考の違いはありましたか?
業界を知るための質問
業界研究に活用できるような情報を得たい場合は、次のような質問をしましょう。
- この業界を選んだ理由は何ですか?
- この業界の魅力はどこだと思いますか?
- ◯◯業界で最も注目を集めている部門は何ですか?
- ◯◯業界の将来性についてどのように思いますか?
- ◯◯業界の現状の課題は何ですか?
- ◯◯業界で活躍する人の特徴はなんですか?
- 業界での御社のシェア率はどれくらいですか?
OB・OGから「あなたはなぜこの業界に興味を持ったの?」のように逆質問された場合に備えて、自分なりの考えを持っておくことも大切です。
「ちゃんと情報収集した上で臨んでいるのだな」と思ってもらえるようにするためにも、準備しておきましょう。
仕事内容を知るための質問
OBが働いている企業の業務内容を把握しておくと、自己分析に活用できます。
業務内容を知るための質問リストは、下記の通りです。
- 出社してから退社するまでの1日の流れはどのようなものですか?
- 入社してから現在に至るまで、任される業務に変化はありましたか?
- 現在の業務内容を教えていただけますか?
- 業務を遂行する上で常に意識していることはありますか?
- 繁忙期や閑散期はありますか?またそれはいつですか?
- 残業はどれくらいありますか?
- 出張はどれくらいの頻度でありますか?
- 転勤の可能性はありますか?
- 最もやりがいを感じる業務は何ですか?
- 御社で働いていて苦労するポイントは何ですか?
キャリア形成に関する質問
「入社後にどのようなキャリアを築けるか」を知りたいときは、次のような質問リストがおすすめです。
- 異動はどの程度の頻度で行われますか?
- 意欲的な社員が希望部署へキャリアアップを図る仕組みはありますか?
- スキルアップのためのサポートなどはありますか?
- どういうときにスキルアップできますか?
- 御社でどのようなキャリアアップを望めますか?
- 性別に関係なくキャリアを築けますか?
- 今後取り組みたい仕事などはありますか?
OB・OGに聞かない方が良いNG質問
OB訪問では社員の話を詳細に聞けることがメリットですが、中にはあえて聞かない方が良い質問もあります。
順番に見ていきましょう。
不祥事や離職率など会社にとってマイナスになる質問
1つ目は不祥事や離職率など、会社にとってマイナスになる質問です。
その人が所属する会社にとってマイナスになる質問を聞いてしまうと、気分を害してしまう恐れがあります。
大学生にとって気になる内容ではありますが、OB訪問が選考で不利になってしまう可能性もあるので、質問は避けましょう。
ネットで調べればすぐ分かる内容
ネットで調べればすぐ分かる質問も、OB訪問には適しません。
検索すればすぐ出てくるレベルの情報を聞くと、「この学生は事前に何も調べていないのだな」と思われる恐れがあります。
評価が下がって選考に支障が出るケースもあるので、企業ホームページや就活サイトは隅々までチェックしておきましょう。
給料が幾らかなどプライベートに関わる質問
3つ目のNG質問は、OB・OGの給料などプライベートに関わる質問です。
新卒の給料など、すでにホームページ上で公開されている情報なら問題ありません。
しかし、OBの現在の給料といった話はプライベートに当たるため、質問は避けましょう。
また新卒の初任給や年収といった情報は、就職サイトや採用サイトに載っていることがほとんどなので、事前に確認しておくことが大切です。
OB訪問(OG訪問)で意識したいマナー
OB訪問時のマナー次第で、悪い印象を持たれてしまう恐れがあります。
OB訪問が選考で有利に働くように、マナーもしっかり身に付けておきましょう。
連絡の時間帯
OBに連絡する時間帯は、営業時間中が基本です。
就活情報サイトの企業情報に「勤務時間:9:00~17:30」のように記載されていることが多いため、その時間内に連絡しましょう。
連絡する際はメール・電話に関わらず、始めに下記を伝えることが重要です。
- 自分の大学名
- 名前
- OB訪問したい旨
服装
OB訪問をする際は、リクルートスーツ・就活用のバッグ・革靴の就活スタイルが基本です。
髪型も就活するときと同じようにセットしましょう。
服装の指示がなかったり「服装は自由です」と言われたりしても、就活時の格好で行くのが安心です。
もし「私服で大丈夫ですよ」と言われた時は私服でも問題ありませんが、オフィスカジュアルで訪問するようにしましょう。
持ち物
OB訪問をする際はメモや筆記用具に加えて、名刺入れも持って行きましょう。
OBから名刺をもらう場合もあるからです。
手土産は逆に相手に気を遣わせてしまうことになるため、持って行く必要はありません。
言葉遣い
OB訪問をする際は言葉遣いが最も重要です。
言葉遣いによっては、悪い印象を与えてしまう恐れもあります。
敬語は大前提として、謙譲語・尊敬語の違いなども事前に学んでおきましょう。
敬語の使い方については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
OB訪問(OG訪問)の注意点
ここからはOB訪問をする際の注意点を4つ見ていきましょう。
事前に理解しておくことで失敗を回避し、気持ちよくOB訪問を終えられる可能性が高まります。
内定を焦って人事への紹介を促したりしない
1つ目のOB訪問の注意点は、内定を焦って人事への紹介を促さないことです。
OB側からすると下心を感じる行動に見えてしまい、「紹介してもらうために連絡を取ってきたのでは?」と怪しまれる恐れがあります。
内定を獲得したくて焦る気持ちは分かりますが、OB訪問はあくまでも「就活に役立てるための情報を収集する機会」です。
OBに人事担当者への紹介を促すようなことは絶対にやめて、話に集中しましょう。
OB・OGの都合を考慮して日程調整する
OB・OGの都合を考慮して日程調整することも、注意点の一つです。
社会人は毎日仕事で忙しいため、「〇月×日の△時からお願いします」のように無理に日時指定すると、印象が悪くなる恐れがあります。
また相手の都合の良い時間に会った方が、より詳細に話を聞ける可能性が高いです。
そのため、可能な限りOB・OGの指定した時間帯に合わせるようにしましょう。
業界・業種のみに注目した相談はしない
3つ目のOB訪問の注意点は、業界・業種のみに注目した相談はしないことです。
そのOBが所属する企業に興味がないにも関わらず、業界・業種研究のためだけに相談するのは失礼に当たります。
OB側も話しているうちに、「この大学生はうちの会社に関心がないのだな」と勘づくものです。
そのため研究が目的の場合は別の方法で調査し、企業に対して興味が出てから訪問するようにしましょう。
就活セクハラに注意する
就活セクハラに注意することも欠かせません。
相手が下心を持ってOB訪問を承諾した恐れもあるため、自分でできる対策はしておきましょう。
例えば次のような対策方法があります。
- 人目があるところで日中に会う
- 飲酒を伴う場は避ける
- 身の危険を感じたらすぐ退席する
- 不安があれば学校や企業に相談する
「誘いを断ったら選考に不利になるのでは」と考える人もいるかもしれませんが、新卒を欲しがっている企業は数多くあります。
就活セクハラをする社員のいる企業を選ぶ必要はないので、必ず拒否しましょう。
OB・OG訪問の経験についてのデータ
ここからはOB・OG訪問の経験に関わるデータを解説します。
OB訪問を行うかどうか迷っている大学生は、ぜひ下記のデータを参考にしてみてください。
OB・OG訪問を経験したことのある学生
マイナビの2021年卒を対象とした就職モニター調査によると、就活を行う学生の1/4がOB訪問の経験があると回答しています。
OB訪問したことで「具体的な仕事内容を聞けた」「人事には聞けない本音を知ることができた」など、メリットを得られた学生も多いです。
初対面の社会人と話すことに抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、回数を重ねていくうちに自然とこなせるようになります。
まずは思い切ってOB・OGと連絡を取ることから始めてみましょう。
参考:マイナビ「就職モニター調査(2021年卒対象)」
平均訪問人数
マイナビの調査によると、大学生がOB訪問をした人数は平均4.5人でした。
内訳は下記の通りです。
- 文系男子:4.2人
- 文系女子:4.6人
- 理系男子:5.9人
- 理系女子:3.3人
上記のデータから見ると特に理系の男子就活生が最も多く、平均5.9人のOB・OGを訪問しています。
参考:マイナビ「就職モニター調査(2021年卒対象)」
OB・OG訪問の印象が次の選考に進む際の検討材料として影響したか
OB訪問をした約8割の学生は、「その業界や企業の選考で次のステップに進みたい」と感じています。
OB訪問のメリットで前述したように、インターネットでは得られないリアルな情報を入手できるのが大きな理由です。
OB訪問は「志望企業を選択する一つの手段」として活用されていることが分かります。
参考:マイナビ「就職モニター調査(2021年卒対象)」
OB・OG訪問はすべき
上記のデータからも分かるように、OB・OG訪問は自己分析や企業分析の材料を得られる機会です。
選考に良い影響を及ぼす可能性もあるので、できれば実施しましょう。
社会人と話すのが苦手な場合でも、面接の練習になります。
特に就活において、面接は避けては通れないハードルです。
OB訪問を受け入れてくれた先輩の中には、面接のアドバイスをくれたり、一緒に練習してくれたりする方もいます。
せっかくの機会なので、積極的にOB訪問をして経験を積んでいきましょう。
OB訪問に対して多くの学生が抱く6つの疑問点
ここではOB訪問に対して、多くの学生が抱く疑問を6つ解説します。
疑問をしっかり解消してから、OB訪問に臨みましょう。
①OB訪問の評価は選考に関係あるの?
一部の企業では、OB訪問の評価が選考に関係します。
そのような企業の場合は選考で有利となるため、積極的にOB訪問を行いましょう。
②OB訪問を行わずに選考を受けるとどうなるの?
OB訪問をしなかったことが減点の対象になるわけではありません。
選考でマイナスになることはないため、安心して面接に臨みましょう。
③食事の会計はどうすればよいの?
基本的に割り勘です。
仮に奢ると言われた場合は、ありがたくご馳走になり、メール等でしっかりお礼を伝えましょう。
お礼の連絡をしないと、失礼に当たります。
④連絡が付きやすい曜日や時間帯はあるの?
企業の営業時間内に連絡をするのが基本です。
曜日や時間帯はOBの仕事次第なので、企業のホームページ等で事前に調べておくことをおすすめします。
⑤アポなしで訪問するのはアリ?
アポイントなしで訪問するのは、迷惑に当たるのでやめましょう。
社会人は忙しいので、必ず日程調整を行ってから訪問することが大切です。
⑥公務員にもOB訪問はできるの?
公務員にもOB訪問はできます。
公務員に対してOB訪問をしていない学生が多いので、面接で周りと差を付けられる可能性が高いです。
このページのまとめ
今回はOB訪問のメリットや探し方、実際の流れについて解説しました。
今回紹介した内容の中で特に重要なポイントを下記にまとめてみました。
- OB訪問の最大のメリットはリアルな情報を得られること
- OB訪問の回数や評価が選考に影響する企業もある
- 周りに頼れる人がいない場合でも、WEBやアプリ等を活用してOBを見つけられる
- OB訪問を成功させるためには質問リストの用意など、事前準備が大切
- OB訪問は必須ではないが多くのメリットがあるため、可能な限りするべき
OB訪問をする際は事前調査や聞くべきことをなど整理し、スムーズに進められるようにしましょう。
OB・OGは忙しいなかで時間を割いてくれているため、感謝の気持ちを持って接することが大切です。
ぜひこの記事を参考に行動して、有意義なOB訪問にしましょう。
なおホワイトアカデミーでは、他にも内定を獲得するための具体的なノウハウを提供しています。
「内定0のリスクを防ぐ戦略」なども分かりますので、ぜひ以下のページから内定獲得マニュアルをお受け取りください。